mirror frame restration
フレームの破損箇所の修復をご依頼いただきました。
以前に当店でご購入いただいた19世紀フランスのフレーム。
木のベースにプラスター(石膏)で肉付け、金彩塗装されているものです。
破損の様子。
幸いにも欠けてしまったパーツが大部分生きていました。
破損パーツを2液型の強力な接着剤で接着します。
肉付けが足りない箇所や細かな傷の部分を穴埋めしていきます。
こちらはリペア用の自作パレット。
浅めの摺鉢に入っている粉末状のものは石膏成分のパテの原料。
塗料の色合わせや2液型接着剤の調合もこのパレット上で。
パテ埋め後に表層の凸凹を整え、塗装とエイジング。
フレーム本来のテクスチャ、経年変化や味わいの要素を意識しています。
破損箇所がほとんどわからないレベルにまで修復できました。
アンティークを大切に思ってくださる方にご購入いただけて嬉しいです。
ご依頼ありがとうございました。